CF Academyムーブメントスーパーバイザーの中野崇です。



クロストレーニングってご存知ですか?

本業の種目とは異なる種目を取り入れるトレーニング方法のことです。




野球のピッチャーがアメリカンフットボールを投げたり、ラグビー選手が格闘技のタックル練習を取り入れたりするのが有名です。

(考え方によって単に本来の種目と違う動きを取り入れることをクロストレーニングと表現することもあります)




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クロストレーニング。僕はプロ野球の投手のトレーニングに空手の動きを取り入れています。
ただしモーレツに注意している点が、、、(下記参照)




クロストレーニングは、非常に有効なのでオススメなのですが、重要な注意点があります。




それは、目的と選択です。




まず、大前提として、クロストレーニングの目的。

「違う種目のトレーニングをやること」ではありません。




あくまで、自分がやっている競技のパフォーマンスを高めることです。

(もちろん怪我を防止することも含みます)




だから、それに沿った「選択」をする必要があります。




あなたならサッカーのパフォーマンスを高めるためのクロストレーニングとしてどんな種目を選択しますか?




ここは非常に重要なポイントです。

選ぶ種目を間違えると、効果がないどころか逆にパフォーマンスが落ちることもあるのです。




単に「使ってないところを使う」という曖昧なものではちょっとマズイのです…。




例えば、多くの選手が課題として掲げる、スピード。

スピードを高めるために、クロストレーニングとして仮にスピードスケートを選んだ場合、サッカーのスピードは上がらない・または落ちる可能が出てきます。





なぜなら、そこには陸上と氷上という違いがあるからです。




陸上でスピードを高めるためには、走行中に地面に足が設置している時間は、摩擦や上下動の観点からできるだけ短い方が良いです。

対してスピードスケートはいかに地面に長い間力を加えられるかが重要です。




なので軽くやる程度だったらいいのですが、スピードスケートの動きを身体が覚えてしまうとヨーロッパのサッカー選手のような弾くような動きができなくなってしまいます。

これをマイナスの学習と言います。




もちろんスピードスケートのトレーニング体系にはサッカーのスピードに役立つものもたくさんあるはずです。

これはスピードスケートの全てがサッカーのスピードに役立つわけではないという意味もあります。




「両者の相違点・相同点を明確に分析し、合致する部分をどう活かすのか」「相違点をどう排除するのか」という観点が導入の大前提として必要です。





これはクロストレーニングで効果を得るためにはなくてはならない視点です。






昨今、武道・武術の概念の導入やクロストレーニングの導入が多くみられますが、本当にそこで提供されるトレーニングが本来の競技の運動構造にフィットしているのか、厳重に考える必要があります。





選手生命は本当に限られています。

その中でいかに無駄な努力をしないか、させないか。

それが我々の命題です。






日々なんとなくやってきている、常識とされるトレーニングにおいてもこの観点は非常に重要なので、ぜひ一度考えてみてください。







CF Academy
ムーブメントスーパーバイザー
中野 崇





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